オープンキャンパス 2014

 2014年8月2日、3日の二日間にわたって早稲田大学のオープンキャンパスが行われました。私たち応用化学科学生委員会は、先生方のご指導の下、来場者の方々が応用化学科に興味を持ってもらえるよう、さまざまな企画を行いました。

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   展示

 応用化学科の教授方の研究内容を紹介するパネルをはじめとして、自動車の触媒であるハニカムやカーボンナノチューブの模型など、研究内容に関連したものを先生方にお借りして展示させて頂きました。また、私たち応化生が実際に使っている教科書や授業のノート、時間割なども展示しました。来場者の方々は、大学で習う内容の難しさに驚きつつも、積極的に学生生活について質問する姿が見受けられました。

↑熱心に研究内容を語る下嶋先生 ↑パネル前の分子模型に興味津々
↑おかげさまで大盛況でした♪ ↑受験の相談に乗る学生


   実験

 化学の楽しさを知っていただけるよう、私たちの身の回りにある化学と深く関連した実験を行いました。
 吸水性ポリマー
高分子である吸水性ポリマーを紙おむつから取り出し、水を加えて小さな粒子が水を大量に吸収する様子を見て頂きました。また、圧力を加えても水を放出しない吸水性ポリマーに食塩を加えることで外部のナトリウム濃度が高くなり、浸透圧により容易に水が放出する様子を見て頂きました。
 粘土の剥離
ゲル状の吸水性ポリマーとは対照的に、無機物である粘土がゲルを形成するという実験を展示しました。原料の粘土である合成サボナイトが粘土シートと層間イオンが積み重なったことにより出来ており、混合することで間に水分子が入り、ゾルとなる性質を利用しました。こちらは、来場者の方が実際に振ってゲルからゾルになる様子を体感でき、小さいお子様にも好評でした
 ごま塩の実験
ごまと塩の密度が違うため、市販のごま塩は均一に混ざるのに対し、ごまと塩を同じ位の割合で混合しても均一に混ざらないという実験をしました。簡単な実験ではありましたが、 結晶の大きさの制御が実際に私たち周りで応用されており、化学がものすごく身近な存在であることを知っていただけたのではないかと思います。
 ミョウバンの結晶
平沢先生にお願いし、1ヶ月前よりミョウバンの結晶を作成していただき、展示させていただきました。1ヶ月前は小さかったミョウバンの結晶も、オープンキャンパスのころには5cmを超える大きな結晶となりました。また、ミョウバン水溶液にエタノールを加え、目に見えないほどの結晶がたくさんでき、白濁している様子も並べて展示させていただきました。ごま塩の実験と関連し、結晶の大きさが制御できる様子を実際に目で見ていただくことを目的として展示を行いました。展示されている大きなミョウバンを目の当たりにした来場者の方々は非常に驚いた様子でした。
 ゼオライトの模型
衣類用の洗剤や触媒などとして広く利用されているゼオライトの模型を展示し、また、来場者の方模型が実際に作ることができるようなスペースを設けました。模型を真剣に作る様子や、模型を作りながら応化について様々なことを学生に聞く様子が見受けられました。

↑粘度剥離の実験 ↑実験コーナーは常に人だかり ↑巨大ミョウバン結晶にビックリ!
↑実際に実験する高校生たち ↑ゼオライト模型製作に夢中 ↑吸水性ポリマーの実験

   映像

 学生目線から見た応用化学科の授業風景や実験風景を動画で紹介しました。また、応用化学科ならではの応化ノートをパロディ調に紹介する動画も作成し、非常に好評でした。  

 私たち学生は5月頃から応用化学科のすばらしさをどのようにすれば伝えること出来るかについて話し合い準備を進めてきました。2日間にわたるオープンキャンパスは多くの来場者の方々で賑わい、多くのお客さんに満足して頂けた様子で、学生側も大変嬉しく感じました。このオープンキャンパスを通して、早稲田大学や応用化学科について少しでも興味を持っていただくことが出来たら幸いです。お忙しい中、私たち学生の相談に乗って下さり対応してくださった下嶋先生、小堀先生、関根先生、和田先生、ミョウバンの結晶を1ヶ月にわたり作成していただいた平沢先生をはじめとした応用化学科の先生方、応用化学科のブースに足を運んでくださった多くの来場者の方々に深く感謝申し上げます。今後も多くの方々が応用化学科に興味を持ってくださるよう、努力していきますで、学生部会をよろしくお願い致します。

(文責;2014応用化学科3年 三谷彩香 写真提供;応用化学科学生委員会 広報担当 3年 内田早紀)
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